簿記2級の勉強を始めるとき、最初に迷うのが
「商業簿記と工業簿記、どっちから始めるべき?」
正直に言うと、私は最初の勉強で“順番の重要性”を分かっていませんでした。
たしかに工業簿記から手を付けたんですが──
「とりあえず一通りやればいいか」くらいの軽い気持ちで、深く理解しないまま進めてしまったんです。
その結果どうなったか。
商簿も伸びないし、工簿も中途半端。
本番では工業簿記で落として不合格……という流れを2回繰り返しました。
そこでようやく気づきました。
「工業簿記こそ2級の心臓部じゃん……」と。
工簿をやり直して、“本気で工業簿記を固める”姿勢に変えた瞬間、
点の安定感も伸び方もガラッと変わりました。
多くの人が「3級の延長だし、まず商業簿記からかな」と考えがちですが、実際は 商業簿記の序盤こそ最初の“大きな壁” になります。
理由はシンプルで、2級の商簿は
- 連結会計が重い(理解ゼロだと手も足も出ない)
- 税効果会計・本支店会計など“初見殺し”が多い
- 点数が伸びるまでとにかく時間がかかる
- 計算と理解の両方を要求されるため、最初の負荷が大きい
私も工業簿記を一通りやったあとに商業簿記に入りましたが、
「え、こんなに難しいの……?」
と普通に心折れかけました。
特に連結会計は、
“理解が浅いと最後まで点が取れない”タイプの単元なので、
最初にここをやると挫折しやすいのは本当にその通りです。
3. 工業簿記スタートを推す3つの理由
① 範囲がコンパクトでサクサク進む
工業簿記は商業簿記に比べて範囲が狭く、
内容も“理解より作業寄り”の問題が中心です。
そのおかげで、
最初の1〜2週間でも目に見えて点が伸びるんですよね。
私はここで最初の「手応え」を感じました。
「え、俺いけるじゃん?」という成功体験ができるのは、ほんと大きい。
② 点が取りやすく、安定感が出る
工業簿記は本番40点前後の大きな配点を占める“得点源”。
ここで 30〜35点が安定して取れるようになると、
合格ラインの70点が一気に現実的になります。
実際、私もここが固まった瞬間、
「商簿でちょっと事故ってもなんとかなる」という余裕ができて、
メンタルも安定しました。
③ 商業簿記の“しんどさ”が半減する
工業簿記を片付けてから商業簿記に入ると、
- 計算への抵抗がなくなる
- “簿記2級の空気感”に慣れている
- 問題を解くスピードが上がる
こうした下地が整ってるので、
商簿の重い論点を冷静に処理できるようになります。
実際、工業簿記で基礎体力がついた状態で連結会計に取り組んだら、
「思ってたより理解できるじゃん」
という瞬間が本当に多かったです。
4. 私の実体験
私は最初の勉強で、
工業簿記から手をつけたものの “重要さを理解できていなかった” んです
「とりあえず流れだけ掴めばいいでしょ」くらいの気持ちで進めていて、
その結果……
- 工簿は理解が浅くて点が安定しない
- 商簿に入ったら連結で撃沈
- 大型問題は時間切れ
という状態でした。
正直、何をどう直せばいいのか分からず、メンタルも折れかけてました。
そこで気づいたのが、
**「ちゃんと工業簿記を固めることが2級の突破口」**という事実。
工業簿記 → 商業簿記の順番に“本気で”切り替えてから、流れが一気に変わりました。
- 工簿で確実に点が取れるようになる
- 商簿に使える時間と集中力が増える
- 模試でも点数が安定してくる
この時に初めて、
「あ、これ合格できるわ」
と本気で思えたんです。
5. まとめ:最短で合格したいなら“工業簿記スタート”一択
- 商業簿記は範囲が広く、重く、伸びにくい
- 工業簿記は短期間で得点源を作れ、メンタルも安定しやすい
- 大学生の限られた勉強時間とも相性がいい
効率よく2級に最短合格したいなら、
“工業簿記 → 商業簿記”がもっとも合理的な順番です。
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